新年度が始まり、生徒は新たな環境で学習をすることになります。
そんな中、特に実習の授業ではどのような授業を展開すれば良いか分からないと
悩まれる先生たちも多いのではないでしょうか。
この記事では、家庭科教員歴30年を超える(年齢がばれそうw)私が、
新しい環境でも生徒たちがコミュニケーションを楽しめるような授業作りのポイントをお伝えします。
この記事はこんな方におすすめです。
・家庭科のでもっと生徒が意欲的に楽しめる授業をしたい方
・家庭科以外の教科でも、生徒の楽しむ実習を展開したい方
この記事の内容
・生徒たちが作業をとおしてコミュニケーションを取れる家庭科教材の作り方の3つのポイント
・上記のポイントを押さえた授業の実例
・まとめ
生徒たちが作業をとおしてコミュニケーションを取れる家庭科教材の作り方の3つのポイント
私が、教材作りで意識しているのはこの3つです。
①生徒が、みんな違う発想で色を使い何かを楽しく形作れること。
②上手だ下手だとならず、それもいいね!これもいいね!とお互いを認められること。
③難しい道具や操作がいらないこと。
それぞれ詳しく解説します。
生徒が、みんな違う発想で色を使い何かを楽しく形作れること
生徒の個性を生かすことを重視しています。
そのため、みんなの違う発想を形にさせることで、個性を表現させるようにしています。
何かの答えを求める学習ではないので、正解や間違えという概念にとらわれず、
生徒の個性を自由に表現させることで、楽しみながらものづくりをさせています。
また、シンディ・ローパーの「True Colors」の歌で
「人の色=個性はそれぞれ違うもの 自分の色で光りなさい」という詩があります。
このフレーズに、心を打たれたこともあり、「色」を1つのキーワードとしています。
そこで、個性表現として色を使うのも1つの手段だと考えています。
お互いを認められること
お互いを認められる心を養うことも大切なことです。
これは、自分を認めないと人を認められないからです。
自分の個性が認められ、人の個性も認めるということは、
自己肯定感をあげたり、自己受容したりといったことにつながるでしょう。
これは、今後生徒たちが幸福感の多い人生を歩んでいくのに何よりも重要なことだと思います。
しかし、授業時間に、他人の個性を否定する生徒がいるのも事実です。
そのため授業の始めに、注意事項として他人を否定するような言動をしないよう
釘を刺しておくのが良いでしょう。
生徒の様子を注意して見ておくことが授業者には求められます。
難しい道具や操作がいらないこと
難しい道具や操作がいらないことは生徒にとっても、
授業に取り組みやすくなります。
また、これは教師側の視点ですが、
50分という授業時間の中で、説明をして実習をさせるのに、楽で良いです。
道具が多くないことで準備に時間を裂く必要もなくなるところが最大の魅力と言えるでしょう。
動作が多く、解説が難しい際には
Youtubeの動画を全員に手元で視聴させるのもおすすめです。
上記のポイントを押さえた授業の実例
ここでは、実際に上記3つのポイントを押さえて私が行った授業をいくつかお伝えします。
物作りから調理実習もあるので、すぐにでも授業を行うことができると思います。
是非参考にしてみてください。
プラ板

プラ板を使った授業では、
ペットボトルの切れ端に色を塗るという授業です。
一見単純な作業で、生徒が楽しめるか疑問を持たれるかもしれませんが、
実践したところ、深い感想が出てきたり、
チャイムが鳴るギリギリまで隣の席の人と楽しそうに
作業をしていました。
壁面装飾作り

壁面作りは、
家庭科の授業で幼児の特色を学んだ後に行った実習です。
幼児の特色を学習し幼児を喜ばせるというテーマを掲げ、
幼稚園に飾ってもらう壁面装飾を作るという実習です。
材料は
綿、フェルト、毛糸、色紙、モールテープ、リボン。
生徒たちは、幼児を喜ばせようと学習した幼児の特色を生かしながら、
自由な発想で壁面装飾の活動に取り組んでいました。
幼児を喜ばせたいという生徒たちの思いが形になったという感動的な作品が出来上がりました。
ミニビュッシュドノエル

「自分の食べたいケーキは自分の好きな装飾を行う」というテーマで
ビュッシュドノエルを作る調理実習を行いました。
一見ケーキの生地を作る事がメインのように見えますが、
トッピングをすることで個性を表現するというところに意味があります。
そこで、事前に
トッピングは班で相談し好きなものを持参するように指示をしていました。
トッピングをする際に細かいルールは定めず、
とにかく、生徒たちに自由にトッピングをさせました。
もちろん、見た目がキレイなものからそうでないものまで様々なトッピングが見られましたが、これも個性です。
そんな中、決して見た目の良いトッピングではないケーキを見ても、お互いに褒め合う様子が伺えました。
甘いものと自由さにより、生徒たちの気分も高まり、他者を認める心が育ったのかもしれませんね。
まとめ
以上、生徒たちが作業をとおしてコミュニケーションを取れる家庭科教材の作り方のポイントとその実例を紹介しました。
生徒たちが作業をとおしてコミュニケーションを取れる家庭科教材の作り方のポイントは
①生徒が、みんな違う発想で色を使い何かを楽しく形作れること。
②上手だ下手だとならず、それもいいね!これもいいね!とお互いを認められること。
③難しい道具や操作がいらないこと。
の3つです。
生徒たちが楽しみながら個性を生かし、互いにコミュニケーションを取れる。なおかつ教師も楽しい気分になれる
そんな授業を行いたい方は、是非この記事を参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、感謝しております。

